現在、日本の高校進学率は94%という学歴社会の情勢の中、知的障がい者は義務教育終了後、進学・就職・様々な事において選択肢が極端に少なく、余暇活動を行える機会はほとんどないのが現実です。人生において一番楽しい時期ともいえる高校進学時においては、人間関係を育む場であるクラブ活動・部活などに参加し、友人・仲間を増やすチャンス、社会と交流する機会を得ることも厳しい状況です。誰もが多くの事に悩みを覚える思春期の時期に改善されない差別や偏見で悩み、狭義の環境での生き辛さを抱えている事実を私たちは知りました。
そこで私たち「知的障がい者サッカー推進連盟(FPFID)」は、サッカー・スポーツを通して障がい者と健常者の交流を行い、いまだ根強く残っている偏見や差別をなくし、互いに学び、すべての人が夢や希望の持てる環境づくりが必要であると考えました。平成28年4月1日より、障がい者差別解消法が施工され、健常の状態にある人たちも障がいのある人と、どのように接するべきなのかを悩んでいます。
障がい児童・障がい者がサッカー・スポーツを通して自分の持っている能力を発揮し、健常者と交流しながら連携しあい、共に生きる感覚を身につけて欲しい。スポーツを通して沢山の人達と交流する環境づくりを支援および実現していきたい!それが設立趣旨です。